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中根千枝賞受賞者

高橋 優歌(多文化共生コース)

2023.05.10

2022年度 中根千枝賞受賞者

高橋 優歌(多文化共生コース)

多文化・国際協力学科では、優れたフィールドワーク報告卒業論文を完成させた学生に、中根千枝賞*を授与しています。
2022年度は以下の3名が表彰されました。

 高橋 優歌
「支援策の利用に至らない野宿者—横浜市寿地区周辺の路上で暮らす人々の事例から」

原 花乃
「子どもが「親」に求めるもの—特別養子縁組当事者の語りから」
 佐々木 恩愛
「海藻の漂着がもたらす資源の利⽤形態の変化—新潟県出雲崎町における浜での海藻採集活動より」

髙橋 優歌さんの受賞のことば

 この度の受賞にあたり、これまでご指導いただきました、木村真希子先生には、深く感謝申し上げます。
 私はコロナ禍でオンライン生活が続く中、学業への意欲を欠いてしまった時期がありました。しかし4年次から対面授業が再開すると気持ちが前向きになり、最後の1年を大切に過ごそう、卒論は一生に一度のことなので悔いのないようにしようと思うようになりました。
 野宿者が支援策を受けられない・受けたくない理由を明らかにするには、当事者に直接聞く方法以外考えられませんが、最初はなかなか話しかける勇気が出ませんでした。無理ではないかと思いましたが、野宿者について知りたい欲が強かったからこそ、一歩踏み出せました。実際に彼らと話してみると、予想が覆されることばかりでした。心から野宿者の人達を尊敬し、すごいなと思える瞬間がありました。支援者側に留まっていては分からなかったであろう多くのことが分かり、諦めなくて良かったと思えました。
人の話を直接聞いて、刺激をもらうという体験ができる学科で良かったです。当事者と直接向き合わなければ分からないことがあるのだから、何となく世の中に存在するイメージで物事を捉えてしまうことは危険なことだと思います。この意識を、社会人になっても、常に心の根底にあるようにしたいです。

* 中根千枝賞:本学出身の社会人類学者であり、日本における女性フィールドワーカーのパイオニアであった中根千枝氏を記念した賞。

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