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赤ちゃんポスト、ウクライナの代理出産ー性と生殖の”いま”をみつめて

2023.10.09

赤ちゃんポスト、ウクライナの代理出産ー性と生殖の”いま”をみつめて

講師:森本修代氏 
 元熊本日日新聞記者。1969年熊本県生まれ。93年、静岡県立大学国際関係学部卒業、熊本日日新聞社入社。大学在学中に「フィリピン・クラブ」を取材・執筆した『ハーフ・フィリピーナ』(潮出版社)で96年、潮賞ノンフィクション部門優秀作。2020年、『赤ちゃんポストの真実』(小学館、23年に中公文庫)を出版。2022年5月、退社。
日時:2023年10月9日(月)13:00-14:30
場所:小平キャンパス 特別教室
ヒューマン・セクソロジー⑶の講義中に実施します。津田塾大学の在学生・教員の方なら、受講生以外の聴講も歓迎します。

森本氏による内容紹介:
「赤ちゃんポスト」は2007年、「遺棄され、虐待される赤ちゃんを救いたい」との理念から、親が育てられない子どもを匿名で預かろうと熊本市の慈恵病院が設置しました。「命を救う」としてテレビドラマにもなり、「いいこと」というイメージがすっかり定着しています。実際に取材してみると、イメージとは違う事実がわかってきました。さらに同病院は匿名で出産できる「内密出産」を独自に導入しました。法制度がないままスタートすることの問題点を探っていたところ、ウクライナで代理出産を依頼したフランス人夫婦が、匿名出産を悪用する形で子どもを引き取り、フランスで問題になっていることを知りました。子どもを手放そうとする親と、どうしても自分の子どもが欲しい親。双方を取材して考えたことなどをお話しできればと思っています。

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