在校生インタビュー
髙井美緒(国際ウェルネスコース4年)
卒業論文テーマ…生殖医療と「家族」のあり方 ーニュージーランド・クライストチャーチ市の家族の事例を中心にー

国際ウェルネスコース4年の髙井さんに卒業論文やフィールドワークの体験、
それらを通し学んだことや、後輩、高校生に伝えたいことをお伺いしました。
Q1 研究の内容とそのテーマにたどり着いた背景は何ですか?
2年生の時に履修していた国際人口論(1)の人口動態の自然増減に関しての授業で、不妊治療が話題にあがったことがすごく気になり、ターム末レポートを不妊治療が少子化対策になるのかというテーマで執筆したことがきっかけです。調べるうちに、「治療」として位置付けられる、カップル以外の第三者を前提とする生殖補助技術に疑問を持つようになりました。中でも、精子提供と子どもの出自を知る権利の問題に注目し、3年間このテーマを追い続けました。結果、卒業後も大学院で研究を続けることになりました。
Q2 フィールドワークを実施し卒業論文を執筆した中で、最も学んだことは何ですか?
一番学んだことは、第二言語を駆使して調査をすることの難しさです。私はアメリカとニュージーランドでフィールドワークを実施し、英語でインタビューをしました。英語には自信がある、と意気込んでいましたが、実際にインタビューをしてみると、思い通りには英語を操れない自分に気付かされました。また、データを分析したり卒論を執筆したりする中でも、うまくニュアンスを伝えられない部分があり、大変苦労しました。このような言語の難しさだけではなく、フィールド先の人々との信頼関係の築き方、彼らへのリスペクトを忘れない姿勢も、フィールドワークを通して学ぶことができたと思います。
Q3 就職活動を終えて、さらに卒論も書き終えた今、後輩に伝えたいことはありますか?
私は、卒業後は都内の大学院で社会人類学を専攻します。4年生の初め頃までは就職活動もしていましたが、やっぱりまだ研究がしたい、大好きなフィールドワーク調査を続けたいという思いから、進学を決意しました。ひとつのテーマをとことん追求することの面白さと難しさに向き合った4年間だったからこその進路決定だったと思います。私は、授業をきっかけに生殖補助技術というテーマに出会いました。もちろん、遊びにサークル、アルバイトなどにもたくさんの学び、発見、フィールドとの出会いがあると思いますが、授業にもたくさんのきっかけ、豊かな学びがあることをお伝えしたいです。
Q4 多文化・国際協力学科で学んでよかったと思うこと、学科のアピールポイントは何ですか?
多文化・国際協力学科で学んでよかったことは、今まで自分が知らなかったミクロな世界と、そこに生きる人々の語りや生活を知ることができたことです。授業や講演、学科の友人のフィールドワークの話、そして自分のフィールドワークを通して、今いる自分の世界の小ささと、価値観の相対性に気づくことができました。そして、フットワーク軽く行動する楽しさも学びました。これらの学びが、今後も学び続けたい、と決意したきっかけでもあります。学科の行動力ある友人たち、そして先生がたに囲まれてたくさんの刺激を受けながら学ぶことができて、かけがえのない4年間になったと思います。
※掲載内容は取材当時のものです。