卒業生からのメッセージ
澤田 怜奈(2019年度卒業)一般財団法人ササカワ・アフリカ財団 ジュニアプログラムオフィサー
私は現在、出張で訪れているウガンダの地からこのメッセージを書いています。津田塾大学在学中は自分が卒業後、どんな人生を送っているか想像もつかなかったです。休学期間も含め5年間を津田塾大学で過ごしましたが、振り返ると多文化・国際協力コースでの学びを含め、海外留学や国連機関でのインターンシップ、複数のサークル活動やアルバイトで多くの経験をしました。
このウガンダ出張中は首都周辺や地方を回り、農家の方々が環境再生型農業を通して収穫量・栄養・所得の向上を得られるための活動の視察を行い、現地スタッフと実施中のプロジェクトをよりよくするための議論や将来のプロジェクト案について意見交換をしています。私のプロフィールを見ると、一見キャリアや専門性に一貫性がないように感じるかもしれませんが、すべては「人々がよりよい生活を送るための選択肢を増やすこと」を軸に自分の中でつながっています。
今学生のみなさんは将来先が見えず不安になることも多いかもしれませんが、津田塾大学には、自分が何を大切にして生きていきたいかをゆっくり考えることのできる環境が整っていると思います。ゼミや授業で先生や友人と一緒に自分の興味関心を突き詰め、自分の中でそれをつなげていく過程をぜひ楽しんでください。
PROFILE
在学中、米国ワシントン大学へ1年間留学。ビジネスコースを修了し、非営利の女性クリニックでインターンシップを行う。学部時の研究テーマはFGMとメンタルヘルス。学部卒業後、東京大学大学院に進み国際保健学修士を取得(在日外国人の医療アクセスとメンタルヘルス)。大学院卒業後、外資系製薬メーカーに就職し、営業職として約2年間勤務。今年7月に転職し、ジュニアプログラムオフィサーとしてササカワ・アフリカ財団に入団。ウガンダ担当として、小規模農家へ農業技術普及を通した所得向上、栄養改善プロジェクトを運営。国連機関で働くという目標に向けて、専門分野での経験獲得と第三言語習得に奮闘中。
※多文化・国際協力コース(多文化・国際協力学科前身)卒業生