卒業生からのメッセージ
北川 サイラ(2015年度卒業)朝日新聞社 メディアデザインセンター
女性の地位向上と社会進出に貢献した津田梅子の理念に共感して、入学を決めました。3年次の夏から1年間、アメリカ・ペンシルベニア州に交換留学しました。特に印象に残っているのは、ジャーナリズムの授業です。大学近くの都市フィラデルフィアにある難民支援のNPOを取材するなどして、移民政策や難民の定住支援の課題について学びました。そこでの学びが原点となって、卒業論文のテーマ「在日アフガニスタン人の教育課題」が明確になりました。
フィールドワークでは、在日アフガニスタンのコミュニティと信頼関係を築くため、1年かけて現地に足を運び、調査に取り組みました。授業内の理論だけではなく、現場の実践から社会課題と向き合う多文化・国際協力コースのカリキュラムは、非常に刺激的で学びを深める貴重な機会となりました。
卒業論文のフィールドワークを通して磨いた課題発見力、リサーチ力や分析力、人から話を聞くコミュニケーション能力は、記者に必要な基礎的なスキルでもあります。フィールドワークで培った「社会にひそむ課題を見つけ出して、解決策を提案する」という姿勢と思考が、今の仕事に活きていると感じております。
入学時は「社会に役立ちたい」という漠然な思いを抱いていましたが、大学での学びと留学経験を通して、人生の目標が明確になりました。津田塾大学は自分の「夢中」に出あえる場所だと思います。
PROFILE
●在学中
大学3年生のころに米国・ブリンマー大学に交換留学し、移⺠・難⺠政策を研究。 英語の教員免許も取得。
●フィールドワーク
卒業論文は、在日アフガニスタン人の教育課題をテーマに執筆。
●卒業後
2016年に朝日新聞社入社。静岡と大津総局で記者として取材。
●現在
2020年10月より朝日新聞社、デジタルメディアを運営する「メディアデザインセンター」に配属。主に教育・子育て分野の取材などを担当。趣味は断捨離、銭湯めぐり、家族との旅行。
※多文化・国際協力コース(多文化・国際協力学科前身)卒業生