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赤ちゃんポストの真実

2022.09.28

赤ちゃんポストの真実

講師:森本修代氏 
元熊本日日新聞記者。1969年熊本県生まれ。93年、静岡県立大学国際関係学部卒業、熊本日日新聞社入社。
大学在学中に「フィリピン・クラブ」を取材・執筆した『ハーフ・フィリピーナ』(潮出版社)で96年、潮賞ノンフィクション部門優秀作。2020年、『赤ちゃんポストの真実』(小学館)を出版。2022年5月、退社。

日時:2022年9月28日(水)13:00-14:30
場所:小平キャンパス 1号館 1111教室
ヒューマン・セクソロジー(3)の講義中に実施します。津田塾大学の在学生・教員の方なら、受講生以外の聴講も歓迎します。

森本氏による内容紹介:
「赤ちゃんポスト」は2007年、「遺棄され、虐待される赤ちゃんを救いたい」との理念から、親が育てられない子どもを匿名で預かろうと熊本市の慈恵病院が設置しました。「命を救う」としてテレビドラマにもなり、「いいこと」というイメージがすっかり定着しています。私は2015年から取材を担当しました。実際に取材してみると、暴力をふるう男が預けに来たり、障害児が連れてこられたりしていることがわかりました。取材相手にとって「不都合な事実」を知ったとき、どうするか。誰の方を見て書くのか。私は声を上げることのできない「子どもたちの声なき声を聴く」ことを心がけてきました。ただ、そうすると「俺たちが書いてきたことと違う」と不満に思う先輩たちもいました。特に「男社会」の中では強い同調圧力があります。そんな中で、事実を伝えるために闘ってきた話などもできればと思っています。

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