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在校生インタビュー

小山はな(国際ウェルネスコース4年)

2025.02.28

卒業論文テーマ…日本の青年期女性のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスに関する自己決定のあり方—避妊に関するパートナーとの関係から—

国際ウェルネスコース4年の小山さんに卒業論文やフィールドワークの体験、
それらを通し学んだことや、後輩、高校生に伝えたいことをお伺いしました。

Q1 研究の内容とそのテーマにたどり着いた背景は何ですか?

 日本の青年期女性のセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスに関する主体的な自己決定のあり方を探求しました。フィールドワークでは、半構造化インタビュー及びフォーカス・グループ・ディスカッションを実施し、彼女達の避妊に関する意識や行動、パートナーとの関係等を分析し、パートナーとの関係性がどのように避妊に関する自己決定に影響を与えるのか、またその背景にある文化的・社会的要因を明らかにしました。
 このテーマに辿り着いたきっかけは、国際ウェルネスゼミに所属し、月経や妊娠、性的同意や性暴力、性感染症といったセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツに関わる問題について学び興味を持ったことです。日本における性教育の不十分さや避妊手段の少なさが個人に与える影響に焦点を当て、同世代のインフォーマントにフィールドワークを実施することで、若い女性の本音を聞き出すことができるのではないかと考えました。

Q2 フィールドワークを実施し卒業論文を執筆した中で、最も学んだことは何ですか?

『研究の深み=分析と考察の深み』
 フィールドワークと聞くと、海外や地方に赴いてインタビューや参与観察をするという華やかなイメージがあると思います。私も始める前まではそう思っていました。しかし、どれだけオリジナリティのあるフィールドワークや面白い研究データが取れても、時間不足で分析や考察が不十分では、研究として論文としてもう一歩という勿体無いことになってしまいます。私は20人程にインタビューを行ったため、分析にかなり時間がかかりました。また、分析をする中でさらに聞きたいことが出てきて、1人に複数回インタビューをしたケースもあります。早めにフィールドワークの計画を立て、分析と考察を余裕を持って行うことの重要性を感じました。これからフィールドワークを行う皆さんも是非意識していただきたいです!

Q3 就職活動を終えて、さらに卒論も書き終えた今、後輩に伝えたいことはありますか?

『知識→思考→発信』
 私はフィールドワークや就職活動、協定校留学から知識→思考→発信のプロセスの大切さを学びました。自分の考えを文字に起こしたり意見を求められた際に、まずは自分の考えを持つための情報収集をし、次に自分の立場を明確にするために情報を精査し思考し、最後に相手に伝わる方法で発信します。当たり前のことかもしれませんが、全てにおいてこのプロセスが重要で、自分の現状と目的意識がより明確になり、何をすべきかが見えやすくなります。皆さんも大学の講義やフィールドワーク、就職活動などで順を追って取り組んでみてください。

Q4 多文化・国際協力学科で学んでよかったと思うこと、学科のアピールポイントは何ですか?

 公衆衛生やジェンダーなど国際的なトピックを少規模な講義スタイルで多面的な視座から見ることで、多様性を尊重しながらアクティブに学び合うことができました。この学科は、異なる価値観に対して全肯定でも批判でもなく「理解」する姿勢を持っており、やりたいことや学びたいことが明確にあり、それを実現させるために自ら行動している人が多い印象です。また、興味の対象も人によって様々で、まさに「多文化」な学科です。お互いに良い刺激を与え合える環境が整っていると感じます。

※掲載内容は取材当時のものです。

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