卒業生からのメッセージ
杉本優香(2021年度卒業)OMFインターナショナル 広報・渉外・事務スタッフ
                            
                        今を必死に生きている後輩の皆さんに伝えたかったのは、将来に期待してほしいということです。「まかれた種は成長して、からみあって一つの木になり、思わぬ花を咲かせ、実をつけていく。」私のこれまでは、まさにこのようにまとめられます。
学生時代は、特にCOVID-19の影響を大いに受けました。私は大学入学前から、ルワンダの虐殺を生き残った人々の間でどのように和解がなされているのか、それをクリスチャンの視点から知りたいと考え、多文化・国際協力コースに入りました。2年生の間は、ひたすらにルワンダへのつながりを探しました。そして2019年の夏、虐殺から25年後のルワンダに赴き、多くのつながりに助けられてプレフィールドワークを行いました。しかし、次の1年間のフィールドワークの計画は、まるで扉が開いては閉じるという、紆余曲折を通りました。極めつけは、2020年のCOVID-19の流行。教授からの助言を真に受けず、休学をすることにしましたが、半年後には断念せざるを得ませんでした。
他方、COVID-19を経て、その後の進路は開かれました。私には幼い頃、高校時代、大学時代を経て、大きな夢がありました。それは「世界中の人の笑顔を一瞬にして奪う紛争を、暴力に加担せざるを得なかった人々を助けることを通して解決する」こと。休学していた時期がなければ、まさにそれを実行する団体、NPO法人アクセプト・インターナショナルに新卒で迎え入れていただくことは無かったでしょう。そして、この団体での経験がなければ、OMFインターナショナルからお声がけいただくこともありませんでした。
苦しかったことも不安だったこともありましたが、自らが動いたそれ以上に、多くの方々の支えがあって、ここまで来ることができました。そして、聖書の神様が共にいてくださいました。どのような困難も乗り越えられる土台や支えてくださる人々との出会いが、皆さんにもありますように。
「イエスは再び彼らに言われた。『平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。』こう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい。」
(ヨハネの福音書20:21-22、聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 )
PROFILE
4代目 クリスチャン。小学生の時、ルワンダの虐殺を経験したクリスチャン女性の本『生かされて。』に出会ったことをきっかけに、大学時代、ルワンダでの虐殺後の和解について調査を計画。2019年夏にプレ調査を実施。本調査のために2020年度に休学したものの、COVID-19が収まらず同年秋に渡航を断念。卒業論文のテーマを在日クルド人1.5世代に変更。卒業後、学生時代から関わっていたNPO法人アクセプト・インターナショナルの経理・労務・総務等を担当。2025年4月に転職してOMFインターナショナルの広報等を担当。趣味は、歌う・寝る・歩く・一人旅。
※多文化・国際協力コース(多文化・国際協力学科前身)卒業生

























































































































































